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ハイゼット錠は市販で買える?効果・副作用・入手方法まで薬剤師が解説!

高脂質血症や更年期障害、自律神経の乱れに伴う不調の改善に処方される「ハイゼット錠」。

植物由来の有効成分によって、心身両面のバランスを整える効果が期待できる医療用医薬品です。

この記事では、ハイゼット錠の効能・副作用・服用方法に加え、市販での入手可否やオンライン診療を活用した購入方法についても解説していきます。

ハイゼット錠とはどんなお薬?

ハイゼット錠50㎎

ハイゼット錠は、血中脂質の代謝改善や心身の不調を整えることを目的とした医療用医薬品です。

適応は大きく2つあり、まず高脂質血症(高コレステロール血症)の治療薬として使われ、次に心身症(更年期障害、過敏性腸症候群)における身体症候や不安・緊張・抑うつの改善にも使用されます。

自然由来成分でできているため副作用が比較的少なく、長期間の服用にも耐えられることから、体質改善を目的とした治療にも選ばれています。

ハイゼット錠の主成分は「ガンマオリザノール」

ハイゼット錠の主成分は、ガンマオリザノール(Gamma Oryzanol)です。

ガンマオリザノールは、米ぬか油に含まれる植物性ステロールの一種で、抗酸化作用や自律神経調整作用があります。

中枢神経や消化器系に働きかけることで、ストレス由来の不調の改善が期待される成分です。

ハイゼット錠の効能・効果

ハイゼット錠は以下のような症状に対して処方され、効果が期待されます。

  • 高脂質血症(脂質代謝の改善)
  • 自律神経失調症による不定愁訴(頭痛、めまい、のぼせなど)
  • 更年期障害に伴う諸症状(不眠、イライラ、動悸など)
  • ストレスによる胃腸機能低下(胃のむかつき、食欲不振など)
  • 神経性胃炎

※ハイゼット錠は咳や痰には使用されません。

ハイゼットの主成分であるガンマオリザノールは、米ぬか油に含まれる植物性ステロールの一種で、抗酸化作用や自律神経調整作用があります。

中枢神経や消化器系に働きかけることで、ストレス由来の不調の改善が期待される成分です。

ハイゼット錠の規格について

ハイゼット錠には、25mgと50mgの2つの規格が存在します。

通常は50mgが使われることが多いですが、症状や治療目的に応じて医師が適切な用量を選択します。

ハイゼット錠の服用方法

薬の錠剤

ハイゼット錠の服用方法は、治療目的によって異なります。

〇高脂質血症の場合

ガンマオリザノールとして、通常成人には1日300mgを3回に分けて、食後に経口投与します。
※年齢や症状に応じて、医師の判断で用量が調整されることがあります。

〇心身症(更年期障害・過敏性腸症候群)の場合

ガンマオリザノールとして、通常成人には1日10〜50mgを経口投与します。
※過敏性腸症候群に使用する場合は、1日最高50mgまでとされています。

医師の指示に従い、指示された用法・用量を厳守してください。

飲み忘れたときの対処法

飲み忘れた場合は、気づいた時点ですぐに1回分を服用し、次回の服用まで時間をあけましょう。

2回分を一度に服用することは避けてください。

ハイゼット錠の長期的の服用について

慢性的な体質改善やホルモンバランスの安定を目的として長期間服用されることもありますが、必ず定期的に医師の診察を受けながら継続してください。

なお、ハイゼット錠の主成分であるガンマオリザノールには依存性は報告されていません。

そのため、長期間の使用に対しても比較的安全性の高い薬剤とされていますが、自己判断での継続や中止は避け、医師の指示に従うことが大切です。

ハイゼット錠の副作用と注意点

ハイゼット錠は、比較的副作用の出にくいお薬です。

副作用の頻度は非常に低いですが、以下のような症状が報告されています。

報告されている主な副作用

  • 吐き気、胃部不快感
  • 発疹やかゆみなどのアレルギー症状
  • 肝機能異常(まれ)

服用に注意が必要な人

  • 妊娠中または授乳中の方
  • 小児(特に未就学児)
  • 他の薬を服用している方(併用薬に注意)

併用に注意が必要な薬やサプリメント

特段重篤な薬剤相互作用は知られていませんが、以下には注意が必要です。

  • ホルモン製剤(効果を強める可能性)
  • サプリメント(ビタミンEや植物ステロール)との併用は医師に確認

ハイゼット錠は市販されている?

ハイゼット錠は医師の診察を受けて処方される薬であり、市販で購入することはできません。

薬局やドラッグストアで手に入れることはできず、医療機関を通じての処方が必要です。

市販されている類似薬はある?

かつてはガンマ-オリザノールを含む市販薬もありましたが、現在は製造・販売が終了しています。

そのため、類似成分を含む市販薬も実質的に流通していません。

現在では、ハイゼット錠と同様の効果を求める場合、医療機関での診察・処方が必要です。

ただし、ガンマオリザノールを含む第3類医薬品やサプリメントは現在も市販されています。

第3類医薬品:アリナミンメディカルゴールド、ピュアレンEXエース、ネオビタミンEX、などにはガンマオリザノールが配合されており、疲労回復や栄養補給を目的としてドラッグストアやネット通販で購入できます。

これらは医療用ハイゼット錠と比べて成分量や目的が異なるため、治療目的で使用する際は医師の処方によるハイゼット錠の使用が推奨されます。

ハイゼット錠を入手するためには?【購入方法】

スマホを操作する人

医療用医薬品であるハイゼット錠を手に入れるためには以下の方法があります。

病院に通院して処方してもらう

ハイゼット錠は処方薬であるため、まずは医師の診察を受け、適応があると判断された場合に処方されます。

オンライン診療を受ける

最近では、オンライン診療を通じてハイゼット錠の処方を受けられるケースもあります。

対応している医療機関を利用することで、自宅にいながら診察・処方を受けることが可能です。

ユウキ薬局のオンライン診療では、ハイゼット錠50㎎の購入が可能です。

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個人輸入や非正規ルートでの購入リスク

個人輸入や非正規ルートでの購入は偽造薬のリスクがあり、健康被害を招く恐れがあるためおすすめできません。

必ず医療機関を通じて正規のルートで入手しましょう。

ハイゼット錠に関する「よくある質問」

よくある質問

ハイゼット錠のジェネリック医薬品はありますか?

いいえ。以前は「ガンマオリザノール錠50mg(ツルハラ・トーワ)」が存在しましたが、すべて在庫限りで販売中止となり、2024年3月末で保険請求も終了、現在は流通していません。

どれくらいで効果が出る?即効性と持続時間

個人差はありますが、服用後2週間〜1か月程度で効果が実感されるケースが多く、慢性的な症状に対してじわじわと効いていく薬です。急性症状への即効性は期待できません。

ハイゼット錠は瘦せる効果はありますか?

ハイゼット錠に直接的な“痩せる”効果(ダイエット効果)はありません。

ハイゼット錠は、あくまでも「体質改善や精神的安定、代謝の補助」を目的とする薬であり、減量薬ではありません。

ハイゼット錠は自律神経に効果はありますか?

はい、期待できます。

ハイゼット錠の主成分であるガンマオリザノールには自律神経を調整する作用があり、ストレスやホルモンバランスの乱れによって引き起こされるさまざまな不定愁訴(頭痛、めまい、のぼせ、胃の不快感など)の改善に用いられます。

自律神経失調症や更年期障害、過敏性腸症候群といった心身症状の治療にも用いられており、精神的な安定を目的とした補助療法として選ばれることもあります。

まとめ

ハイゼット錠は、高脂質血症の改善や更年期障害・自律神経失調症などの心身の不調に幅広く使用される医療用医薬品です。

主成分のガンマオリザノールには抗酸化作用や自律神経調整作用があり、慢性的な不調の改善を目指す方に適しています。

現在、ハイゼットはドラッグストアやネット通販などの市販で購入することができません。

購入には、医師の処方が必要になります。オンライン診療なども活用し、正しい方法で入手・服用しましょう。

この記事を書いた人
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薬剤師 森 佑貴

ユウキ薬局代表。保険薬局で薬剤師として5年間勤務した後、零売専門薬局「ユウキ薬局」を開業。現場で薬剤師として勤務する傍ら、「一般の方向け」に「わかりやすく」お薬の情報を届けられるように記事を執筆しています。

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