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防風通聖散と防已黄耆湯どっちが肥満に効果ある?薬剤師が違いを解説!

防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)、防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)、どちらも肥満症の方に用いる漢方薬ですが、どちらを服用したら良いのか悩んでいる方は多いです。

肥満に悩む方々にとって、適切な漢方薬を選ぶことは重要です。

この記事では、防風通聖散と防已黄耆湯、それぞれの効能や特徴、体質別にどちらが合うのか、など詳しく解説していきます。

最後に、医療用漢方薬を処方しているオンライン診療クリニックも紹介します。

※本記事で紹介しているクリニックはPRを含みます。

防風通聖散と防已黄耆湯、どっちが肥満に効果的?

防風通聖散と防已黄耆湯、どちらもダイエットそのものを目的としているわけではありませんが、ご自身の体質に合ったものを服用することで、どちらも肥満症の改善をサポートすることができます。

防風通聖散は、腹部に皮下脂肪がつきやすく、便秘がちな人に用いる漢方薬で、防己黄耆湯は、色白で疲れやすく、体に水分がたまりやすい水太りしがちな人に用いられる漢方薬です。

防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)について

処方箋なしで買えるツムラ防風通聖散エキス顆粒

防風通聖散の効能・効果

防風通聖散は、肥満症の改善において有効性が確認されている漢方薬です。

肥満症の改善のほかにも、高血圧に伴う症状(どうき、肩こり、のぼせ)、むくみ、便秘の治療に用いられます。

主成分

  • 防風(ぼうふう):発汗作用があり、体内の老廃物を排出します
  • 大黄(だいおう):緩下作用があり、便秘を解消します
  • 芍薬(しゃくやく):鎮痛作用があり、筋肉の緊張を緩和します
  • 麻黄(まおう):発汗作用が強く、体内の水分バランスを整えます

防風通聖散が合う人の特徴

防風通聖散は、お腹周りに脂肪がついていて、便秘がちな肥満症の方に適しています。

防風通聖散には、内臓脂肪や皮下脂肪を分解して燃やす働きがあるため、合わせて運動などしっかり行うとより効果的です。

また、便秘解消により腸内環境が改善されることで、健康的な体重管理が可能となります。

防風通聖散の副作用

防風通聖散の主な副作用としては、発疹、かゆみ、不眠、発汗過多、頻脈、どうき、興奮する、食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、軟便、下痢、排尿障害などがあります。

防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)について

防已黄耆湯 ユウキ薬局

防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)の効能・効果

防已黄耆湯は、むくみや水太りの体質で疲れやすい肥満症の方に効果がある漢方薬です。

肥満症の改善のほかにも、腎機能の低下、関節炎、皮膚の炎症、むくみ、多汗症、月経不順の治療に用いられます。

主成分

  • 防已(ぼうい):利尿作用があり、体内の余分な水分を排出します
  • 黄耆(おうぎ):免疫力を高め、体力を増強します
  • 白朮(びゃくじゅつ):胃腸を整え、消化吸収を助けます
  • 甘草(かんぞう):炎症を抑え、全身の調和を保ちます

防已黄耆湯が合う人の特徴

防已黄耆湯は、色白で疲れやすく、水太りしやすいむくみ体質の方に適しています。また多汗傾向の方にも用いる漢方薬です。

防已黄耆湯には、水分代謝を促進し、むくみの原因となる余分な水分の排出を助ける作用があります。

同時に、脂質代謝を活発にし、余分な脂肪を分解して燃焼させる効果もあります。

防己黄耆湯の副作用

防已黄耆湯の主な副作用として、発疹、発赤、かゆみなどがあります。

防風通聖散と防已黄耆湯、両方併用してもよい?

ダイエット目的で、防風通聖散と防已黄耆湯を服用する場合の併用はおすすめできません。

おすすめできない理由は、2つの漢方薬を一緒に飲むことで、効果や副作用が分かりづらくなってしまうためです。

2つの漢方を一緒に飲む場合は、必ず医師や薬剤師に相談しましょう。

防風通聖散や防已黄耆湯の他にもダイエット目的の漢方薬はある?

肥満症に効果的な漢方薬は、防風通聖散、防已黄耆湯のほかにも、大柴胡湯(だいさいことう)があります。

大柴胡湯は、胃腸の調子を整え、便秘改善の効果が期待できます。

それぞれ異なる作用があるため、体質や症状に合わせてご自身に合った漢方薬を服用しましょう。

漢方薬、医療用と市販の違いはある?

医師から処方される漢方と、市販で買うことができる漢方で違いはあるのでしょうか?

じつは、漢方薬の場合、含まれている生薬の種類自体は同じです。

ただし、処方薬と市販薬では含まれている成分量には違いがあります。

市販薬は、処方薬に比べて成分量が50%から80%程度と少なめに設定されています。

また、メーカーによっては処方薬と市販薬で添加物などに若干の違いがあることもあります。

医療用の漢方薬を購入するには?

医療用の防風通聖散や防已黄耆湯を購入する方法は以下3つです。

  • 医療機関に通院する
  • オンライン診療を利用
  • 零売薬局を利用

最近では、オンライン診療に対応しているクリニックが増えてきて、忙しい方でも自宅で気軽に診察を受けることができます。

普段、気になってはいながらも中々時間が取れず通院が難しい人は、オンライン診察を利用しましょう。

医療用の防風通聖散の取り扱いがあるオンライン診療クリニックを紹介

医療用の防風通聖散の取り扱いがあるオンライン診療クリニックをご紹介します。

オンライン診療は、時間や場所に制約されずに診察を受けられるため、通院が難しい方でも気軽に医師の診察を受けることができます。

DMMオンラインクリニック|診察料が無料

DMMオンラインクリニック 女性メディカルダイエット

出典:DMMオンラインクリニック

脂肪燃焼プラン
(防風通聖散/90包)
単月:6,050円
1ヶ月ごと定期:4,400円
3ヶ月ごと定期:12,980円(4,327円/月)
6ヶ月ごと定期:25,850円(4,308円/月)
診療時間 24時間
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詳細 公式サイト

※料金はすべて税込価格、公的医療保険が適用されない自由診療

医療用の防風通聖散の処方が受けられる

DMMオンラインクリニックでは、病院で処方される漢方薬「防風通聖散」を購入できます。

お得な定期もありますが、単月の購入もできるため「とりあえず、試してみたい」という方も、定期便などの縛りなく服用することができます。

DMMオンラインクリニックは当日予約可能|24時間診察対応

DMMオンラインクリニックは、通院や待ち時間など必要なく、すきま時間を活用してオンライン診療を受けることができます。

診療予約も、24時間365日、自分の好きなタイミングで簡単にオンライン予約が可能です。

DMMオンラインクリニックは、診察料が無料なので、お薬代と配送料(550円)のみの料金で防風通聖散を服用できます。

公式サイトを見る

まとめ

防已黄耆湯と防風通聖散は、それぞれの成分と効果により、肥満症の改善に役立つ漢方薬です。

防風通聖散はお腹周りに脂肪がついていて、便秘がちな肥満症の方に適しています。

防已黄耆湯は、色白でむくみやすい体質や疲れやすい体質の肥満症の方に適しています。

どちらを選ぶかは、個々の症状や体質に応じて判断することが重要です。併用を考える場合や他の漢方薬を試す場合は、必ず医師や薬剤師に相談しましょう。

 

参考資料

ツムラ防風通聖散エキス顆粒(医療用) (pmda.go.jp)

ツムラ防已黄耆湯エキス顆粒(医療用) (pmda.go.jp)

この記事を書いた人
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薬剤師 森 佑貴

ユウキ薬局代表。保険薬局で薬剤師として5年間勤務した後、零売専門薬局「ユウキ薬局」を開業。現場で薬剤師として勤務する傍ら、「一般の方向け」に「わかりやすく」お薬の情報を届けられるように記事を執筆しています。

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