花粉症や通年性アレルギー性鼻炎で、鼻づまりがつらいときに処方される「プソフェキ配合錠」。
本記事では、プソフェキ配合錠の効果・効能、副作用、服用方法に加えて、市販で買えるのか、同成分の市販薬はあるのかなど、薬剤師の視点でわかりやすく解説します。
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プソフェキ配合錠ってどんな薬？
プソフェキ配合錠の効能・効果
プソフェキ配合錠とは、抗アレルギー作用のある「フェキソフェナジン塩酸塩」と、鼻づまりを改善する「塩酸プソイドエフェドリン」を配合した医療用のアレルギー性鼻炎薬です。
スギ花粉などによる季節性アレルギー性鼻炎（花粉症）や、ハウスダスト・ダニなどによる通年性アレルギー性鼻炎に対して処方されることが多く、鼻水・くしゃみ・鼻づまりといった症状を総合的に改善する目的で使用されます。
プソフェキ配合錠に含まれる成分「フェキソフェナジン塩酸塩」「塩酸プソイドエフェドリン」それぞれの特徴をまとめると、以下の通りです。
- フェキソフェナジン塩酸塩：第2世代抗ヒスタミン薬に分類される成分で、アレルギー症状の原因となるヒスタミンの作用を抑えます。第1世代抗ヒスタミン薬に比べて、眠気や口渇などの副作用が出にくいとされており、くしゃみ・鼻水・かゆみなどの症状を和らげる目的で使用されます。
- 塩酸プソイドエフェドリン：鼻粘膜の血管を収縮させることで腫れを抑え、鼻づまりを改善します。抗ヒスタミン薬だけでは改善しにくい鼻閉症状に対して効果を発揮するため、フェキソフェナジン塩酸塩と併用することで、くしゃみ・鼻水・鼻づまりを総合的に抑えることができます。
プソフェキ配合錠の特徴
プソフェキ配合錠の大きな特徴は、抗ヒスタミン薬によるアレルギー症状の抑制と、鼻づまりに対する直接的な改善作用を同時に得られる点です。
一般的な抗ヒスタミン薬では、くしゃみや鼻水は改善しても、鼻づまりが十分に取れないケースがあります。プソフェキ配合錠は、塩酸プソイドエフェドリンを配合することで、鼻閉症状が強いアレルギー性鼻炎にも対応できる処方となっています。
一方で、プソフェキ配合錠は、皮膚のかゆみやじんましんなどの皮膚症状を目的として使用されるお薬ではありません。
また、鼻づまりが落ち着いた後は、抗ヒスタミン薬単剤への切り替えが検討されることもあり、症状に応じて使い分けられる薬である点も特徴です。
プソフェキ配合錠の服用方法
通常、成人および12歳以上は、1回2錠を1日2回（朝・夕）、空腹時に服用します。
徐放層を含む錠剤なので、かんだり、砕いたりせず、水と一緒にそのまま服用してください。
また、空腹時の目安は一般的に食前1時間／食後2時間程度が目安になります。
飲み忘れた場合は？
服用を忘れてしまった場合は、気づいた時点で、できるだけ早めに1回分を服用してください。
ただし、次に飲む予定の時間が近い場合は、忘れた分は服用せず、次の服用時間に1回分のみ飲むようにしましょう。
飲み忘れたからといって、2回分をまとめて服用することは避けてください。
プソフェキ配合錠の副作用について
プソフェキ配合錠の副作用として、頭痛や口の渇き、だるさなどがみられることがあります。
また、発疹やかゆみ、蕁麻疹、顔が赤くなる（潮紅）、血管浮腫などのアレルギー症状が出ることもあります。
普段とは違う体調の変化を感じた場合は、服用を続けず、医師や薬剤師に相談しましょう。
プソフェキ配合錠の注意事項（飲めない人・注意が必要な人）
〇以下に該当する方は原則服用できません。
- 成分に過敏症の既往がある
- 重症の高血圧、重症の冠動脈疾患
- 閉塞隅角緑内障
- 尿閉
- 交感神経刺激薬で不眠・めまい・不整脈などが強く出た既往がある
〇以下に該当する方は注意が必要です。
- 高血圧、糖尿病、虚血性心疾患、甲状腺機能亢進症、前立腺肥大、腎機能低下のある方は要注意（症状悪化や作用増強のおそれ）
- 授乳中は授乳を避けること推奨（乳汁移行の報告）
- 制酸剤（アルミニウム・マグネシウム含有）との同時服用で効果が弱まる可能性有り
プソフェキ配合錠とディレグラの違いは？
プソフェキ配合錠とディレグラは、有効成分や効果に違いはありません。
どちらも「フェキソフェナジン塩酸塩」と「塩酸プソイドエフェドリン」を配合した、アレルギー性鼻炎治療薬です。
両者の違いは、先発医薬品かジェネリック医薬品かという点です。
ディレグラは、もともと先に開発された先発医薬品で、プソフェキ配合錠はその後に発売されたジェネリック医薬品（後発医薬品）になります。
プソフェキ配合錠は市販や通販で購入できる？
プソフェキ配合錠は、医師の処方が必要な医療用医薬品に分類されているため、ドラッグストアや一般的な通販サイトで購入することはできません。
ただし、同成分を含む市販薬は存在します。
ドラッグストアで販売されている「アレグラプレミアムFX」は、ディレグラ配合錠やプソフェキ配合錠と同じ有効成分（フェキソフェナジン塩酸塩＋塩酸プソイドエフェドリン）を含む市販薬です。
そのため、アレグラプレミアムFXはディレグラ・プソフェキ配合錠と同等の処方といえます。
しかし、市販薬であるアレグラプレミアムFXは、処方薬と比べて価格が高めに設定されている点には注意が必要です。
継続して使用する場合や、費用を抑えたい場合には、医師の診察を受けてディレグラやプソフェキ配合錠を処方してもらう方が、経済的な負担を抑えられるケースもあります。
プソフェキ配合錠を購入する方法
プソフェキ配合錠は医師の処方が必要な医療用医薬品のため、購入するには医療機関で診察を受けて処方してもらう必要があります。
購入方法としては、主に以下の2つがあります。
- 医療機関を受診して処方してもらう
- オンライン診療を利用して購入する
耳鼻科や内科などの医療機関を受診し、アレルギー性鼻炎と診断された場合に、プソフェキ配合錠が処方されることがあります。
対面診療では症状を直接相談できる一方で、通院の手間や待ち時間がかかる点がデメリットといえるでしょう。
近年では、オンライン診療を利用してプソフェキ配合錠を処方してもらう方法も一般的になっています。
オンライン上で医師の診察を受け、処方が適切と判断された場合は、お薬を自宅まで配送してもらうことが可能です。
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市販薬ではなく、病院で処方されるプソフェキ配合錠が欲しい！という方は、ユウキ薬局のオンライン診療で通販購入できます。
薬局が運営しているオンライン診療サービスのため、取り扱い薬の種類が豊富なのが特徴です。
提携クリニックの医師のオンライン診療を受けた後、お薬はご自宅へ最短当日発送されます。
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オンライン診療が初めての方でも、手軽に利用しやすい仕組みとなっております。
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プソフェキ配合錠について「よくある質問」
プソフェキ配合錠を服用後、いつから効き始めますか？
効果のあらわれ方には個人差がありますが、比較的早い段階（服用後1時間～2時間）で症状の改善を感じる方もいます。
十分な効果を得るためには、医師から指示された用法・用量を守って服用することが大切です。
プソフェキ配合錠は鼻詰まりに効きますか？
はい、鼻づまり（鼻閉）に対して効果が期待できるお薬です。
プソフェキ配合錠には、抗ヒスタミン作用に加えて、鼻粘膜の腫れを抑える成分（塩酸プソイドエフェドリン）が含まれているため、くしゃみ・鼻水だけでなく、鼻づまりが強いアレルギー性鼻炎にも用いられます。
プソフェキ配合錠で眠気はでますか？
プソフェキ配合錠に含まれるフェキソフェナジン塩酸塩は、第2世代抗ヒスタミン薬に分類されており、比較的眠気が出にくい成分とされています。
ただし、眠気の出方には個人差があり、体質によっては眠気や集中力の低下を感じる場合もあります。
初めて服用する際は、服用後の体調に注意し、眠気を感じた場合は自動車の運転や危険を伴う作業は控えるようにしましょう。
高血圧ですが服用できますか？
高血圧のある方は、注意が必要です。プソフェキ配合錠に含まれる塩酸プソイドエフェドリンは、血圧を上昇させる可能性があります。
特に重症の高血圧の方は服用できません。軽度〜中等度の高血圧で治療中の方も、必ず事前に医師へ相談してください。
プソフェキ配合錠は長期間服用してもいいですか？
プソフェキ配合錠は、鼻づまりの症状が強い時期に使用されるお薬で、一般的には長期間の連用は推奨されていません。
2週間を超えて使用した場合の有効性や安全性については十分に確認されていないため、症状が落ち着いた場合には、薬の切り替えが検討されることがあります。
ただし、症状を確認したうえで医師が必要と判断した場合には、2週間を超えて使用されることもあります。服用期間については、自己判断せず、必ず医師の指示に従いましょう。
まとめ
プソフェキ配合錠は、花粉症や通年性アレルギー性鼻炎の中でも、特に鼻づまりの症状が強い場合に用いられる医療用医薬品です。
また、プソフェキ配合錠はディレグラ配合錠のジェネリック医薬品（後発医薬品）であり、有効成分や効果に違いはありません。
プソフェキ配合錠は、市販のドラッグストアやAmazon、楽天などで通販購入できませんが、同成分を含む市販薬として「アレグラプレミアムFX」があります。
ただし、市販薬は価格が高めに設定されているため、継続使用や費用面を考えると、処方薬を選択したほうが負担を抑えられます。
医療機関への通院が難しい方や、手軽に処方薬を受けたい方は、オンライン診療を利用することで、プソフェキ配合錠の処方が可能です。
参考資料
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