フィナステリドとデュタステリドは、AGA(男性型脱毛症)治療に使用される5α-還元酵素阻害剤です。
効果や副作用は類似していますが、両薬剤の作用の強さや副作用の発生率には若干の違いがあります。
この記事では、フィナステリドとデュタステリドの違いや、それぞれの効果・副作用・価格などを比較して解説します。
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フィナステリド | 月額:2,097~6,600円 | 月額:3,828*¹~6,050円 |
デュタステリド | 月額:3,832~7,700円 | 月額:5,478*²~9,075円 |
診察料 | 無料 | 無料 |
送料 | 550円 | 500円 |
詳細 | 公式サイト | 公式サイト |
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フィナステリドとデュタステリドの概要
フィナステリドとデュタステリドは、いずれも5α-還元酵素阻害剤として、男性型脱毛症(AGA)の治療に使用される薬です。
両薬剤の違いや特徴を理解して適切な選択をすることが重要です。
成分名 | フィナステリド | デュタステリド |
---|---|---|
先発医薬品名 | プロペシア | ザガーロ |
働き | 2型5α-還元酵素を阻害 | 1型及び2型5α-還元酵素を阻害 |
効果 | 男性における男性型脱毛症の進行遅延 | 男性における男性型脱毛症 |
効果発現までの期間 | 3~6ヶ月 | 3~6ヶ月 |
用法 | 1日1回の連日服用 | 1日1回の連日服用 |
主な副作用 | 副作用発現率*1):4.3% ・性欲減退1.1% ・勃起機能不全0.7% |
副作用発現率*2):11.7% |
禁忌(使用できない人) |
・本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者 |
・本剤の成分及び他の5α-還元酵素阻害薬に対し過敏症の既往歴のある患者 ・女性(妊産婦、授乳婦等) ・小児等 ・重度の肝機能障害のある患者 |
献血 | 服用中止後1ヶ月経過するまで不可 | 服用中止後6ヶ月経過するまで不可 |
料金相場 | プロペシア:8,000円/月 フィナステリド:5,000円/月 |
ザガーロ:10,000円/月程度 デュタステリド:7,000円/月 |
*1)プロペシア承認時の国内臨床試験における調査症例276例中の副作用報告
*2)第Ⅱ/Ⅲ相国際共同試験における日本人 120 例中の副作用報告(ザガーロ承認時)
フィナステリドとデュタステリドの作用メカニズム
ジヒドロテストステロン(DHT)と脱毛
男性型脱毛症は、ジヒドロテストステロン(DHT)という男性ホルモンが原因で起こります。
DHTは、毛包の成長を抑制し、薄毛や抜け毛を引き起こします。
フィナステリドとデュタステリドは、DHTの生成を阻害することで、脱毛の進行を抑制し、毛髪の再生を促進します。
5α-還元酵素阻害剤の役割
フィナステリドは、2型の5α-還元酵素阻害剤で、主に前頭部と頭頂部に作用します。
デュタステリドは、1型および2型の5α-還元酵素阻害剤で、頭部全体広い範囲に作用するとされています。
それぞれの違いにより、効果や副作用の違いが現れます。
フィナステリドとデュタステリドの効果の違い
治療効果の比較
デュタステリドは、フィナステリドよりもDHTの生成をより強力に抑制することができるため、より効果的であるとされています。
917名の男性を対象とした国際臨床試験の「デュタステリド」と「フィナステリド」を用いた観察期間 6カ月の研究結果では、
デュタステリドはフィナステリドに比べ、全毛髪数は1.6倍、毛直径1.45倍増加と、より強い発毛・育毛効果が報告されています。
半減期の違いについて
フィナステリドとデュタステリドには、血中濃度が半分に減るまでの時間(半減期)に差があります。
フィナステリドを単回または17日間反復投与投与したときの半減期は約4~5時間です。
一方、デュタステリドの半減期は長く、単回投与したときの半減期は約30~50時間、6ヶ月間の反復投与では約3~4週間です。
デュタステリドはフィナステリドと比べ、体内に長期間留まります。
また、フィナステリドやデュタステリドを服用している方には献血制限期間があります。
通常、フィナステリドは服用中止後1ヶ月、デュタステリドは6ヵ月経過しなければ献血することができません。
フィナステリドとデュタステリドの副作用の違い
フィナステリドとデュタステリドは、ともに5α-還元酵素阻害剤であるため、副作用の種類は類似していますが、発生率や程度には若干の違いがあります。
フィナステリドの副作用について、承認時の国内臨床試験では、276例中12例(4.3%)で副作用が報告されました。
具体的には、性欲減退が3例(1.1%)、勃起機能不全が2例(0.7%)、その他の副作用(射精障害、精液量減少、下痢、胃不快感など)が9例で、いずれも1%未満でした。
一方、デュタステリドの副作用は、第Ⅱ/Ⅲ相国際共同試験で日本人120例中、臨床検査値異常を含む副作用が報告された症例が14例(11.7%)でした。
性欲減退が7例(5.8%)、勃起不全が6例(5.0%)、射精障害が2例(1.7%)で、これらの副作用の発生率はフィナステリドよりも高くなっています。
これらのデータから、フィナステリドとデュタステリドの副作用の違いは、デュタステリドのほうが副作用の発生率が高い傾向があることが分かります。
ただし、個人差や服用状況によって副作用の発生率は変わるため、医師と詳しく相談し、リスクと効果を比較検討する必要があります。
フィナステリドとデュタステリドの服用方法と購入方法について
フィナステリドの服用方法
フィナステリドには、含有量0.2mgと1mgの2つの規格があり、1mgを1日1回の服用で処方されることが多いです。
ただし、医師の指示に従って用法用量が変更される場合もあります。
医師の指示通り服用を継続すれば、一般的に3~6ヶ月程度で効果が現れます。
6ヶ月以上継続してもなにも変化がない場合は、治療方針の再検討が必要になります。
フィナステリドの購入には医師の診察、処方が必要です。
オンライン診療でもAGA治療は始められるので、通院が難しい方でも手軽に診察が受けれます。
>>>フィナステリド処方のオンライン診療おすすめ5選!価格やサービスを比較
デュタステリドの服用方法
AGA治療に使用されるデュタステリドには、含有量0.1mgと0.5mgの2つの規格があり、0.5mgを1日1回の服用で処方されることが多いです。
用法用量に関しては、フィナステリドと同様に、医師の指示に従って変更されることがあります。
また、デュタステリドの購入にも医師の診察、処方が必要です。
副作用のリスクあるため、自己判断で服用量を増やしたり、他の薬と併用したりしないようにしてください。
>>>デュタステリド処方のオンライン診療おすすめ5選!クリニックの特徴を比較
フィナステリドとデュタステリドの価格比較
フィナステリドやデュタステリドが処方されるAGA治療は、健康保険が適用されない自由診療となります。
処方に関わる費用は、クリニックごとに自由に設定されています。
フィナステリドは、月額5,000程度で、デュタステリドは、月額7,000程度が相場価格となっています。
薬の料金以外にも診察代などが必要になる場合もあるので、具体的な費用については、事前に受診する医療機関に確認してください。
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まとめ
フィナステリドとデュタステリドは、どちらもAGA(男性型脱毛症)の治療に用いられる薬ですが、作用の強さや効果、副作用に若干の違いがあります。
フィナステリドは、2型の5α-還元酵素を阻害し、デュタステリドは1型と2型の両方を阻害します。
そのため、デュタステリドの方が効果が強いとされていますが、副作用のリスクも高くなります。
フィナステリドとデュタステリドの価格は異なりますが、どちらも医師の処方が必要であり、費用については、受診する医療機関で確認が必要です。
適切な治療薬を選ぶためには、自分の症状や治療目的を医師と十分に話し合い、効果と副作用のバランスを考慮して決定することが大切です。
また、治療を開始した後も定期的に医師と相談し、効果や副作用をチェックすることで、最適な治療を続けることができます。
参考資料