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プロペシアとフィナステリドの違いは?ジェネリックと先発医薬品について

薄毛治療薬として有名なプロペシアとフィナステリド。

プロペシアは先発医薬品であり、フィナステリド錠はジェネリック(後発医薬品)です。

この記事では、先発医薬品プロペシアとジェネリック医薬品フィナステリドの違いについて詳しく解説します。

先発医薬品とジェネリック医薬品について

先発医薬品とは

先発医薬品とは、新薬として最初に承認された医薬品で、特許権により一定期間独占的に販売が許可されているものです。

独自の研究開発を行い、新たな有効成分や製剤を創出した製薬会社が、その権利を保護されることで、開発コストや販売活動を回収できるようになっています。

後発医薬品(ジェネリック)とは

後発医薬品、通称ジェネリックとは、先発医薬品の特許が切れた後に登場する、同じ有効成分を含む医薬品です。

ジェネリックは開発コストが先発医薬品よりも低いため、価格が抑えられていることが特徴です。

先発医薬品とジェネリックの違いについて

先発医薬品とジェネリック医薬品の主な違いは、製造元と価格、そして添加物です。

先発医薬品は特許保護期間中は独占的に販売されるため、価格が高くなりがちです。

一方、ジェネリックは特許保護期間が終了した後に登場するため、医薬品の開発費用が抑えられ、通常は先発医薬品よりも安価になります。

また、添加物に関しても違いがあります。

先発医薬品とジェネリック医薬品は、同じ有効成分「フィナステリド」を含んでいますが、製品によって添加物が異なります。

添加物は、製品の安定性や吸収性などを向上させるために使用されるものなので、直接的に薬の効果に影響を与えることはありません。

プロペシアとフィナステリドの違いについて

プロペシアとジェネリックのフィナステリドはどちらも、「フィナステリド」を有効成分とする医薬品です。

メーカーによる添加物の違いにより錠剤の色が異なる場合がありますが、試験によって同等の効果が証明されているので安全に服用することができます。

効果効能の違いについて

プロペシアは先発医薬品で、フィナステリド錠はプロペシアのジェネリック医薬品です。

どちらも有効成分「フィナステリド」を含んでおり、効果効能は基本的に同じです。

両者は、男性型脱毛症(AGA)の治療に使用され、抜け毛の抑制や髪の再生を促す働きがあります。

副作用の違いについて

プロペシアとフィナステリドは同じ有効成分を同量含むため、副作用も基本的には同じです。

主な副作用としては、性欲減退や勃起不全といった男性機能に関する症状が挙げられます。

プロペシア(フィナステリド)の効果や副作用について詳しくは以下の記事を参考にしてください。

>>>プロペシア(フィナステリド)の効果や注意すべき副作用について解説

料金の違いについて

プロペシアは先発医薬品であるため、価格が高くなる傾向があります。

一方、フィナステリドはジェネリック医薬品であり、開発コストが抑えられているため、通常はプロペシアよりも安価です。

>>>フィナステリド処方のオンライン診療おすすめ5選!価格やサービスを比較

プロペシアとフィナステリドどっちを選ぶべき?

先発医薬品プロペシアを選択するメリット

プロペシアを選択するメリットは、信頼性や安心感があることです。

先発医薬品は独自の研究開発を経て厳格な審査をクリアした医薬品であるため、品質や効果が保証されています。

多くの臨床データを持つ信頼性、数多くの使用実績が、先発品の安心感につながっています。

費用を抑えたいならフィナステリドがおすすめ

フィナステリドはジェネリック医薬品であり、価格が安いことが最大のメリットです。

先発医薬品と同等の効果効能を期待できるため、長期的な治療においてコストパフォーマンスが良いと言えます。

無理なく継続するために費用を抑えてAGA治療を行いたい方は、ジェネリックのフィナステリド錠を選択するとよいでしょう。

【国内正規品】プロペシア、フィナステリド錠のメーカー一覧

以下に紹介する「プロペシア」「フィナステリド錠」は厚生労働省に製造販売承認を取得している国内正規品の医薬品です。

商品名 メーカー名
プロペシア 製造: オルガノン
フィナステリド錠「FCI」 製造: 富士化学工業
フィナステリド錠「NIG」 製造: 日医工岐阜工場
販売: 武田薬品工業
発売: 日医工
フィナステリド錠「RTO」 製造: リョートーファイン
販売: 江州製薬
フィナステリド錠「SN」 製造: シオノケミカル
販売: 武田薬品工業
発売: あすか製薬
フィナステリド錠「TCK」 製造: 辰巳化学
販売: 本草製薬
販売: 岩城製薬
フィナステリド錠「VTRS」 製造: マイランEPD
販売: ヴィアトリス製薬
フィナステリド錠「クラシエ」 製造: 大興製薬
発売: クラシエ薬品
フィナステリド錠「サワイ」 製造: 沢井製薬
フィナステリド錠「トーワ」 製造: 東和薬品
フィナステリド錠「武田テバ」 製造: 武田テバファーマ
販売: 武田薬品工業

まとめ

プロペシアとフィナステリドの違いは、主に製造元と価格、添加物にあります。

効果効能や副作用は基本的に同じであり、どちらを選ぶかは個人のニーズによって異なります。

信頼性や安心感を重視する場合はプロペシアを、コストパフォーマンスを重視する場合はフィナステリドを選択すると良いでしょう。

どちらの薬を選ぶにしても、効果や副作用には個人差があるため、医師と十分に相談し、自分に適した治療法を見つけることが重要です。

また、薄毛治療は継続が大切であることを忘れずに、効果を実感できるまで根気強く治療を続けましょう。

 

参考資料

一般財団法人日本医薬情報センター(JAPIC)

この記事を書いた人
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薬剤師 森 佑貴

ユウキ薬局代表。保険薬局で薬剤師として5年間勤務した後、零売専門薬局「ユウキ薬局」を開業。現場で薬剤師として勤務する傍ら、「一般の方向け」に「わかりやすく」お薬の情報を届けられるように記事を執筆しています。