「AGA治療薬の副作用について知りたい」とお悩みの方へ、この記事では、フィナステリド、デュタステリド、ミノキシジルの各治療薬の副作用が現れる確率を解説します。
AGA治療薬それぞれの副作用を理解し、自分に合った治療法を見つけることが大切ですので、安心して治療に臨むためのぜひ参考にしてください。
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AGA治療薬について
男性型脱毛症（AGA）治療には、日本皮膚科学会が定めた「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」と呼ばれる、標準的な治療やその推奨度が記載されたガイドラインがあります。
このガイドラインでは、AGA（男性型脱毛症）治療薬として、「フィナステリド」「デュタステリド」「ミノキシジル外用」の使用が最も強く推奨されています。
フィナステリドについて
フィナステリドは2型の5αリダクターゼ阻害剤として働き、DHT（ジヒドロテストステロン）の生成を抑制します。
主な副作用には、性欲減退、勃起機能不全、射精障害、精液量減少といった男性機能に関するものが報告されています。
フィナステリドは「処方箋医薬品」に分類されるので、購入するには医師の診察を受ける必要があります。
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デュタステリドについて
デュタステリドもフィナステリドと同様に5αリダクターゼ阻害剤として働きますが、1型と2型両方の酵素を阻害することで、より効果的にDHT生成を抑制します。
主な副作用としては、フィナステリドと同様、性欲減退、勃起不全、射精障害といった男性機能に関するものが報告されています。
デュタステリドもフィナステリド同様に「処方箋医薬品」に分類されるので、購入するには医師の診察が必要です。
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ミノキシジルについて
ミノキシジルは血管拡張作用を持ち、毛乳頭細胞の成長を促進して毛髪の成長を促します。
内服薬と外用薬の2種類がありますが、国内で薄毛治療薬として承認されているのは外用薬のみです。
ミノキシジル外用薬の主な副作用には、適用部位の痒み、発疹、頭部粒糠疹、接触性皮膚炎、適用部位の紅斑、刺激感などが報告されれています。
ミノキシジル外用薬（濃度5％未満）は、「一般用医薬品」に分類されるので市販で購入することができます。
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以下ではそれぞれの副作用が現れる確率について解説します。
フィナステリドの副作用が現れる確率
フィナステリドを主成分とするプロペシア承認時の国内臨床試験では、276例中12例（4.3%）で副作用が報告されています。
- リビドー（性欲）減退が3例（1.1%）
- 勃起機能不全が2例（0.7%）
- 射精障害、精液量減少、下痢、胃不快感などが9例（1%未満）
上記からもわかるように、フィナステリドの副作用発現率は高くなく、副作用が現れても服用を中止することで改善することがほとんどです。
デュタステリドの副作用が現れる確率
デュタステリドを主成分とするザガーロの副作用については、第Ⅱ/Ⅲ相国際共同試験で日本人120例中、14例（11.7%）で副作用が報告されています。
そのうち主な副作用は以下のとおりです。
- リビドー（性欲）減退が7例（5.8%）
- 勃起不全（ED）が6例（5.0%）
- 射精障害が2例（1.7%）
デュタステリドの副作用発現率は、フィナステリドと比べると、若干高くなります。
副作用は服用する年齢や生活環境などにも影響されるので、安心して服用を続けるためにも定期的に診察を受けることが大切です。
ミノキシジル外用薬の副作用が現れる確率
厚生労働省の調査によると、ミノキシジル5%含有の外用薬を利用した副作用発現症例は3,072例中271例（8.82%）、378件が報告されています。
主な副作用は以下のとおりです。
- 適用部位の痒みが123件（4.0%）
- 適用部位の発疹が43件（1.4%）
- 頭部粒糠疹が33件（1.1%）
- 接触性皮膚炎が32件（1.0%）
- 適用部位の紅斑が31件（1.0%）
- 頭痛が10件（0.3%）
ミノキシジル外用薬の副作用は、使用部位の症状がほとんどです。
一方で、ミノキシジル内服では、動悸やめまい、むくみ、体毛の増加など全身性の副作用のリスクが高くなります。
ミノキシジル内服は国内未承認医薬品なのでAGA治療における副作用は検証されていません。
また、外用薬に比べると副作用のリスクも高くなるので、服用を希望する場合は、必ず医師の診察を受けるようにしてください。
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まとめ
AGA治療薬には副作用があり、その現れる確率は以下の通りです。
- フィナステリド：副作用が報告された症例が4.3%
- デュタステリド：副作用が報告された症例が11.7%
- ミノキシジル外用薬：副作用が報告された症例が8.82%
これらの副作用は個人差がありますので、自分に合った治療薬を選ぶことが重要です。
過度の心配は不要ですが、安心してAGA治療を続けるためにも、医師と相談し、適切な治療法を見つけることが大切です。
参考資料
プロペシア錠0.2mg／プロペシア錠1mg (pmda.go.jp)
ザガーロカプセル0.1mg／ザガーロカプセル0.5mg (pmda.go.jp)
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