薄毛は多くの人が悩む問題で、日本では1000万人以上がAGA(男性型脱毛症)に悩まされていると言われています。
しかし、薄毛にはさまざまな原因や種類が存在し、AGA以外にもストレス、栄養不足、ホルモンバランスの乱れ、遺伝、加齢などが薄毛の原因となります。
脱毛症の診断と治療は原因や症状によって異なり、適切な治療法を選択することが重要です。
本記事では、薄毛の主な種類や原因、診断方法、治療法について解説します。医師と相談し、自分に合った治療方法を見つけましょう。
薄毛の種類
薄毛には様々な原因や種類があります。以下に主な薄毛の種類をご紹介します。
男性型脱毛症(AGA)
男性型脱毛症(AGA)は、男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)によって毛髪が細くなり、徐々に薄毛になる症状です。
主にM字型やU字型に脱毛が進むのが特徴です。
女性型脱毛症(FAGA)
女性型脱毛症(FAGA)は、女性に特有の脱毛症で、頭頂部を中心に髪が薄くなる症状です。
ストレスやホルモンバランスの乱れが原因とされています。
円形脱毛症
円形脱毛症は、局所的に円形に脱毛が進む症状で、自己免疫疾患が原因とされています。
急激な発症や自然治癒があるため、症状が一定ではありません。
原因は完全には解明されていませんが、ストレスや遺伝的要素が関与していると考えられています。
粃糠性脱毛症
粃糠性脱毛症は、頭皮の炎症やかゆみを伴う脱毛症で、フケが多く見られることが特徴です。
皮膚疾患や細菌感染が原因となることがあります。
薬剤性脱毛症
抗がん剤など薬剤性の脱毛症は、特定の薬剤の副作用として発生する脱毛症です。
治療終了後に髪の毛が再生することが多いですが、個人差があります。
機械製脱毛症
機械製脱毛症は、髪の毛に過度な力がかかったり、摩擦や引っ張りによって髪の毛が抜ける症状です。
ヘアスタイリングやブラッシングの際に髪への負担を軽減することが重要です。
抜毛症(トリコチロマニア)
抜毛症は、精神的なストレスや不安から髪を無意識に抜く行為によって、脱毛が進む症状です。
髪の毛を抜くことで一時的な安心感を得るために繰り返されます。
この症状は、心理療法や薬物療法によって治療が行われます。
AGA以外の薄毛原因
AGA(男性型脱毛症)以外にも、さまざまな要因が薄毛の原因となります。
>>>【若ハゲの原因と対策】20代から始められる改善・治療方法にについて
ストレス
ストレスは、体内のホルモンバランスを乱し、血行不良を引き起こすことがあります。
これにより、頭皮へ栄養が十分に届かず、薄毛の原因となります。
栄養不足
髪の毛の成長には、十分な栄養が必要です。
特に、タンパク質、ビタミン、ミネラルが不足すると、髪の毛の成長が阻害され、薄毛につながります。
ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスが乱れると、髪の毛の成長周期が短くなり、薄毛になる可能性があります。
特に女性は、産後や更年期にホルモンバランスの変化が起こりやすく、その影響で薄毛が進行することがあります。
遺伝
遺伝的な要因も薄毛の原因となります。
両親や親族に薄毛の人が多い場合、遺伝的な脱毛症である可能性が高まります。
加齢
加齢によって、毛母細胞の活力が衰え、髪の毛の成長が遅くなります。
また、頭皮の血行が悪化し、栄養が十分に届かなくなることもあります。
これらの要因が重なることで、加齢に伴う薄毛が進行します。
脱毛症の診断と治療
脱毛症の診断と治療は、その原因や症状によって異なります。
診断方法
脱毛症の診断は医師の診察により行われ、症状や原因によって適切な治療方針が決定されます。
以下の診断方法を組み合わせることで、正確な脱毛症の診断が行われます。
- 問診…患者の症状や家族歴、生活習慣などを聞くことで、薄毛の原因を推測します。
- 頭皮の観察…頭皮の状態や脱毛パターンを観察し、脱毛症の種類を特定します。
- 毛髪の検査…抜けた毛髪を顕微鏡で観察し、脱毛の原因を特定します。
- 血液検査…ホルモンバランスや栄養状態、炎症マーカーなどを調べることで、脱毛の原因を特定します。
治療法
脱毛症の治療法は、原因や症状によって異なります。
一般的には、内服薬や外用薬の処方、頭皮ケア、栄養療法、ストレスケアなどが行われます。
重度の場合は、植毛手術も選択肢の一つです。
>>>薄毛を自分で治すことはできる?すぐに実践できる対策・改善方法について
まとめ
薄毛には、AGA以外にも様々な種類があり、その原因も多岐にわたります。
薄毛に悩んでいる場合は、まず原因を特定し、適切な治療法を選択することが大切です。
専門医と相談し、自分に合った治療方法を見つけましょう。