意図しない妊娠を防ぐ「緊急避妊薬(アフターピル)」について、医師の処方なしでの薬局での試験販売が、11月28日から全国145の薬局で始まりました。
緊急避妊薬(アフターピル)は、避妊せず性行為をしてしまったときや、避妊に失敗してしまったときに72時間以内に服用することで、一定の避妊効果を得ることができます。
薬局で処方箋なしで緊急避妊薬(アフターピル)が購入できる対象者について
本来、日本で緊急避妊薬(アフターピル)を入手するには、医療機関(産婦人科など)への受診が必要になります。
この試験販売では、調査研究に薬局・購入者が参加する場合にのみ、医療機関の受診を経ずに薬局で緊急避妊薬(アフターピル)が購入できます。
購入できる人
今回の試験販売で緊急避妊薬(アフターピル)の購入ができるのは、調査研究への参加に同意した16歳以上の人で、16歳以上18歳未満の人は保護者の同意が必要になります。
また、研究への参加同意の他にも機微な情報を含む質問やアンケート等へ協力も必要です。
購入できない人
- 男性
- 代理の方
- 研究参加に同意できない人
- 妊娠している人
- 妊娠が心配な性交から服用までの時間が72時間を超える人
- 身体の状態によって緊急避妊薬が使用できない方(重篤な肝障害がある等。質問等により薬剤師が判断)
- 性交同意年齢に達していない人(16歳未満)
- 日本語での確実な説明・同意などのコミュニケーションが行えない人(本調査研究の説明及び同意取得はすべて日本語で行うため)
処方箋なしでの緊急避妊薬(アフターピル)の試験販売をおこなう薬局について
緊急避妊薬(アフターピル)を医師の処方箋なしで薬局で試験販売する調査研究は、全国145か所の薬局で実施されています。
この緊急避妊薬の試験販売をおこなう薬局は、下記のような一定の条件を満たした店舗が選定されています。
- 研修を受けた薬剤師が在籍
- 夜間や土日、祝日などの対応が可能
- 販売後に近隣の産婦人科との連携ができる
- 個室があるなどプライバシーを確保できる
全国の処方箋なしで緊急避妊薬(アフターピル)を試験販売している薬局リスト>>>緊急避妊薬販売に係る環境整備のための調査事業
試験販売をおこなう薬局での緊急避妊薬(アフターピル)の値段
試験販売をおこなう薬局での緊急避妊薬(アフターピル)の購入費用は、7,000~9,000円程度です。
なお、妊娠の可能性がある方は、妊娠検査薬を使用することになる場合があります。
その場合の検査薬の購入費用は、1,000円~1,500円程度です。
緊急避妊薬(アフターピル)はオンライン診療でも処方が受けられる
この試験販売の対象外となる場合や調査研究への参加を望まない場合は、医療機関での対面診療やオンライン診療によって緊急避妊薬の処方が受けられます。
オンライン診療であっても即日発送などの対応で、72時間以内の服用が可能です。
性行為後の服用が早ければ早いほど避妊効果が高まりますが、近くに相談できる医療機関がない場合は、緊急避妊薬(アフターピル)処方のオンライン診療を利用しましょう。
エニピル┃15時までの決済で当日発送
出典:エニピル
アフターピルの価格(税込) | 10,978~14,080円/1回 |
その他費用 | 診察料:2,200円 薬の配送料:550円/回 |
支払い方法 | クレジットカード、後払い |
当日発送 | 15時までの決済で当日発送 |
バイク便の利用 | 可(東京23区内限定6,600円) |
診療時間 | 平日・土日祝24時間診療対応 |
詳細 | 公式サイト |
エニピルの特徴
エニピルは、24時間診療対応してもらえて、即日診療が可能なクリニックです。
問診表を記入すると30分以内に医師とのオンライン診療が開始されます。
もちろん、事前の予約も可能です。
15時までの決済で即日発送できるので、最短翌日にお薬を受け取れます。
東京23区限定になりますが、当日薬が受け取れるバイク便を利用することもできます。
また、支払い方法に後払いが利用できることも嬉しいポイントです。
まとめ
緊急避妊薬(アフターピル)の医師の処方箋なしでの薬局での試験販売が、全国145の薬局で開始されました。
今回の試験販売は、緊急避妊薬が医師の処方箋なしで販売できるかの調査が目的とされています。
厚生労働省は、来年3月までの調査結果などを踏まえて、薬局での販売について検討するとしています。
この試験販売の対象外となる場合や調査研究への参加を望まない場合は、医療機関での対面診療やオンライン診療を利用して緊急避妊薬の処方を受けるようにしましょう。
関連記事