• Home
  • コラム
  • リベルサスの効果的な飲み方を解説!なぜ水の量や服用時間に決まりがある?

リベルサスの効果的な飲み方を解説!なぜ水の量や服用時間に決まりがある?

リベルサスは世界初、唯一の経口GLP-1受容体作動薬です。

これまで注射剤しかなかったGLP-1作動薬ですが、リベルサスは有効成分セマグルチドに吸収促進剤を含有することで経口投与が可能となりました。

そのため、リベルサスの効果を十分に発揮させるには正しい服用方法を守ることが大切です。

この記事では、リベルサスの正しい服用方法について解説していきます。

リベルサスの効果的な飲み方

リベルサスの服用方法は、1日1回1錠を毎日服用します。

普通の飲み薬とは異なり服用するタイミングが特殊であるため、慣れるまでは注意が必要です。

リベルサスの効果を最大限に活用するためにも、以下のポイントに注意して、正しい方法で服用を続けることが大切です。

  • 起床して最初の食事又は飲水の前に、空腹の状態で服用する
  • コップ約半分(約120ml以下)の水で服用する
  • 服用後30分は飲食及び他のお薬の服用を避ける

起床して最初の食事又は飲水の前に、空腹の状態で服用する

リベルサスを飲むタイミングは、1日の最初の飲食前の空腹時です。

リベルサスは空腹の状態で服用することで、胃から有効成分が吸収され効果を発揮します。

最初は、リベルサスの服用を習慣づけるためにも、起きて最初に向かう場所(洗面所やキッチン)や、枕元にお薬を置いておくのもよいでしょう。

コップ半分(約120mL以下)の水で服用する

リベルサスを服用する際には、コップ半分の水(約120mL)で服用します。

適切な水量で服用することは、薬の効果的な吸収に寄与します。

服用後30分は飲食及び他のお薬の服用を避ける

リベルサスの服用後、少なくとも30分間は飲食、他のお薬の服用は避ける必要があります。

服用後の絶食時間もリベルサスの吸収に影響を与えるため、この時間を守ることで、薬の効果を最大限に引き出すことができます。

リベルサス服用時の注意点

説明、解説

お薬は服用直前にシートから取り出す

リベルサスは光や湿気の影響を受けやすいため、錠剤は服用直前にパッケージから取り出してください。

また、リベルサスのシートを縦に切ってしまうと、密封状態が保てず品質が低下することもあるので注意してください。

錠剤は丸ごと飲み込む

リベルサスの錠剤は、噛んだり割ったりせずに丸ごと飲み込んでください。

錠剤を噛んだり砕いたりすると、薬の成分が不適切に放出されてしましまい、薬の効果が発揮できない可能性があります。

必ず水で服用する

リベルサスは、必ず水と一緒に服用してください。

お茶やコーヒー、服薬ゼリーなど、水以外の飲料で服用すると、薬の吸収や効果に影響を及ぼす可能性があります。

3mgを1ヶ月続けて服用した後に増量する

リベルサスは服用を始めて1ヶ月間は3mgを継続し、2ヶ月目から7mgに増量するのが一般的です。

医師の判断で最大14mgまで増量が可能です。

自己判断で一度に2錠飲むなどして増量はせずに必ず医師の医師に従って用量を調節するようにしてください。

リベルサスの服用方法でよくある質問

よくある質問

リベルサスを飲み忘れた場合の対処法は?

リベルサスを飲み忘れた場合、次の定時の服用時間まで待ち、その時に通常どおり服用してください。

2回分を一度に服用することは避けてください。

飲み忘れた分を補おうとして過剰摂取すると、副作用のリスクが高まる可能性があります。

リベルサスを飲む水の量が決まっているのはなぜ?

リベルサスを飲む水の量が決まっているのは、一緒に飲む水の量によっても効果が変わってしまうからです。

臨床試験では、240mlの水で服用する場合、50mlの水で服用したときと比べると約25%も最高血中濃度が低下することが報告されています。

リベルサスを空腹時に飲まないといけない理由は?

臨床試験において、食事がリベルサスの吸収に影響を及ぼすことが確認されています。

食事によって薬の吸収が妨げられるので、必ず食事前の空腹時に服用する必要があります。

リベルサスを夜に服用することはできる?

リベルサスは空腹時に服用する必要があるため、起床して最初の飲食前に服用することとされています。※6時間以上の絶食時間が必要

重要なのは、服用する時間が日々一貫していることと、食事の前に空腹時に服用することです。

起きている間は食事だけではなはなく間食や飲み物を接種することが多く、日常的に夜に胃の中を空っぽの状態にするのは難しいため、リベルサスを夜に服用するのは推奨されません。

リベルサス7㎎を2錠(14㎎)服用しても大丈夫?

14mgの代わりに7mgを2錠飲もうと考えるかもしれませんが、リベルサスを2錠服用すると本来の効果が発揮できない可能性があるため注意が必要です。

リベルサスは有効成分の吸収を高めるための添加物が1錠中に適切な量配合されています。

7mgを2錠を同時に飲むのと14mgを1錠服用するのとでは、同じ効果は得られないので注意しましょう。

他の薬と一緒に服用しても大丈夫?

リベルサスは腸で吸収される一般的な薬とは異なるため、他の薬と一緒に服用することはできません。

他のお薬の服用する場合も、リベルサスを服用してから少なくとも30分はあけるようにしましょう。

まとめ

リベルサスは、経口投与が可能な世界初のGLP-1作動薬です。

そのため薬の効果を最大限に引き出すために、以下のポイントに注意して、正しい方法で服用を続けることが大切です。

  • 起床して最初の食事又は飲水の前に、空腹の状態で服用する
  • コップ約半分(約120ml以下)の水で服用する
  • 服用後30分は飲食及び他のお薬の服用を避ける

また最近では、GLP-1ダイエットとして自由診療クリニックで利用されるケースも多いです。

リベルサスの効果を実感しやすくするためにも、今回紹介した服用方法を正しく守るようにしましょう。

 

関連記事

リベルサスってどんな薬?痩せるといわれる理由を解説

リベルサスは市販で買える?購入方法や価格相場について解説

 

参考資料

リベルサス錠の服用方法とその理由 (msdconnect.jp)

この記事を書いた人
アバター画像

薬剤師 森 佑貴

ユウキ薬局代表。保険薬局で薬剤師として5年間勤務した後、零売専門薬局「ユウキ薬局」を開業。現場で薬剤師として勤務する傍ら、「一般の方向け」に「わかりやすく」お薬の情報を届けられるように記事を執筆しています。