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フィナステリドとミノキシジルの併用はできる?効かないときの対処法も紹介

AGA(男性型脱毛症)の治療には、フィナステリドやミノキシジルなどの薬剤が用いられます。

それぞれが異なる働きをするため、飲み合わせも問題なく、併用することでより効果的な治療が期待できます。

この記事では、フィナステリドとミノキシジルの併用について詳しく解説し、効果が出ない場合の対処法についても紹介しています。

フィナステリドとミノキシジル飲み合わせは?併用できる?

フィナステリドとミノキシジルの飲み合わせは問題ありません。

それぞれ異なる作用を持っているので、AGA治療では併用して使用されるのが一般的です。

フィナステリドとミノキシジルの併用は推奨されている

フィナステリドとミノキシジルを併用することで、より効果的な治療効果が期待できます。

実際に、AGA治療を専門に行う多くの医療機関で積極的に併用を推奨しています。

さらに亜鉛やビタミン配合サプリと併用されるケースもある

AGA治療においては、フィナステリドとミノキシジルにさらに亜鉛やビタミンが配合されたサプリを併用するケースがあります。

亜鉛やビタミンは髪の成長をサポートする育毛成分なので、これらの栄養素を補給することで、さらなる育毛効果が期待できます。

フィナステリドとミノキシジル併用による効果

フィナアステリドとミノキシジルは、薄毛に対する作用の仕方が異なるため、効果が組み合わさることで相乗効果が期待できます。

フィナステリドの効果について

フィナステリドは、男性型脱毛症の進行を抑制する薬剤です。

AGAの原因となるジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑制することで、脱毛の進行を抑えます。

効果が出るまでの期間や効果の程度には個人差がありますが、服用開始から6ヶ月程度で効果が現れ始めます。

>>>プロペシア(フィナステリド)の効果や注意すべき副作用について

ミノキシジルの効果について

ミノキシジルは、頭皮の血流を増加させ、毛母細胞の成長を促進することで、髪の成長を促進します。

飲み薬と塗り薬のタイプがありますが、国内で承認されているのは塗り薬タイプのみになります。

フィナステリドと同様に個人差はありますが、服用開始から6ヶ月程度で効果が現れ始めます。

フィナステリドとミノキシジル併用による副作用

フィナステリドとミノキシジルを併用することによって特別な副作用が現れるということはありません。

それぞれの副作用について理解して、なにか異変があった際にすぐに医師に相談できるようにしておくことが大切です。

服用開始直後は初期脱毛が起こる可能性がある

脱毛症の治療を開始した際に、一時的に抜け毛が増える初期脱毛といわれる症状が現れることがあります。

初期脱毛は、治療薬が正しく作用し始める前に起こることが多く、継続して使用することで改善することがほとんどです。

ただし、初期脱毛の程度が激しい場合や、治療薬の副作用が現れた場合には、医師に相談してください。

フィナステリドの副作用について

フィナステリドは男性ホルモンに関わる作用があるため、主に男性機能に関する副作用が報告されることがあります。

主なものとしては、勃起不全、性欲減退、射精障害が挙げられます。

また、ごく稀に乳房の腫れや痛みが起こる可能性もあります。

>>>プロペシア(フィナステリド)で女性化?胸の張りや痛みの副作用について

ミノキシジルの副作用について

ミノキシジルの副作用としては、頭皮のかゆみや炎症、皮膚の乾燥、頭痛、めまい、動悸などが報告されています。

特にミノキシジル内服薬は、外用に比べて、動悸やむくみなど全身性の副作用のリスクは高いです。

個人輸入を利用して自己判断で服用せずに、医師の診察をもと服用するようにしてください。

フィナステリドとミノキシジルが効かない時の対処法は?

フィナステリドとミノキシジルは、男性型脱毛症の治療に用いられる薬剤ですが、思った効果が得られない場合もあります。

その場合、以下のような対処法が考えられます。

用法用量を見直す

薬の使用方法や使用量を見直すことは、薄毛や抜け毛の治療において非常に重要です。

飲み忘れが多い場合は、十分な効果が得られません。

また、フィナステリドには0.2mgと1mgの2種類の規格があります。

効果が得られない場合は、最大1mgまで増量することがありますが、自己判断で増量するのは危険です。

必ず指示された用法用量を守るようにしてください。

まずは6ヶ月続けてみる

AGA治療薬の効果を実感するまでに時間がかかります。

フィナステリドやミノキシジルの効果が現れるまでには、少なくとも6ヶ月ほどは継続的に使用する必要があります。

すぐに効果がないと判断するのではなく、継続して様子をみるようにしましょう。

個人輸入の薬は使用しない

個人輸入された海外医薬品は、正規の販売ルートで販売されている薬剤と異なり、品質や安全性が確保されていない可能性があります。

個人輸入された海外医薬品の使用は、効果がないだけでなく、思わぬ健康被害を引き起こす可能性もあるためおすすめできません。

服用する前に医師の診察を受ける

脱毛症の原因がAGAでない場合もあります。

フィナステリドはAGA(男性型脱毛症)にのみ適用のある医薬品なので、それ以外が原因の脱毛症には効果が期待できません。

薄毛を適切に治療するには、原因の種類によって治療薬を使い分ける必要があります。

薄毛が気になったときは、まずは専門のクリニックを受診して薄毛の原因を特定するようにしましょう。

まとめ

フィナステリドとミノキシジルの併用は推奨されており、効果的な薄毛治療方法として用いられています。

効果が出ない場合は、使用方法や使用量を見直し、医師と相談して適切な対処法を考えることが必要です。

AGAはオンラインでの診察が可能なので、通院する時間がとれない方は、まずは手軽に相談できるオンライン診療を利用しましょう。

 

参考資料

男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版

この記事を書いた人
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薬剤師 森 佑貴

ユウキ薬局代表。保険薬局で薬剤師として5年間勤務した後、零売専門薬局「ユウキ薬局」を開業。現場で薬剤師として勤務する傍ら、「一般の方向け」に「わかりやすく」お薬の情報を届けられるように記事を執筆しています。

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